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うちの妻ってどうでしょう

うちの妻ってどうでしょう? 1 (1) (アクションコミックス)

うちの妻ってどうでしょう? 1 (1) (アクションコミックス)


最近読んでた漫画。
これね、作者の半自伝みたいなシリーズなんだけど面白くて。
前日談的な、作者が高校の頃を書いたシリーズから読んでたんだけどとにかく卑屈でネガティブで。社会に対する呪詛と被害妄想が凄い。
俺も大概だけど、この人には勝てないかもしれない。
さすがに「渋谷にいる男は皆カワイイ子5人くらいとセックスしているに違いない」とまでは想像力働かないもの笑
でも基本的な視点はすごく共感できたので、個人的にはすごくハマる。活躍してる芸能人やスポーツ選手が年下だと凹むとか、自分の行動範囲が家の中とブックオフしか無いことに気づいて自分の人生はつまらないと嘆くとか。辛酸なめ子とか好きな人は好きかも。

で、タイトルにある妻が、すごくかわいい。漫画の描写だとぽっちゃりしてて手足が短い、らしいんだけど、見た目どうこうじゃなくのんびりした癒し系なかわいさ。元ヤンキーで癇癪持ちで戦闘力が高いのと意外としっかりしてる所も。自慢なんだろうなー直接そうは書かないけど。

シリーズが続くと子どもが生まれたり家を買ったりっていうイベントが発生するんだけど、それを見てると、言ったら失礼だけどよくいわゆる「真っ当な」人生コースを歩めてるなと…
この作者、自分の子どもの漢字も書けないとか、家事関係できないとか、対人能力の低さとか、見てると普通に生きていくのかなりハードモードなタイプなのよね。収入もいくらあるのかわからないけど、ローン組めるってことはそれなりにあるのかなぁ。
でも俺も仕事が安定してること以外は人のこと言えない類の人間なので、ちょっと親近感があったりして。
俺の周りは比較的堅実で、共働きで貯金もしてて人間的にも問題なくてきちんとした人生プランもあって、っていう人が多いので正直俺としては参考モデルに出来ないんだよな。俺はルートとしては普通の、結婚して家を買ってっていう生き方をすると思うんだけど実際問題他の人たちみたいにそれが出来るのか不安で仕方なくて。
そんな中でこの漫画を読んでると、ある程度フィクション混じりとは言え、意外とこういうもんなのかなぁと思ったり。作者も収入の減少とか夜な夜な不安になって眠れなくなったりしてるし、都営住宅に運良く入れたから良かったって話もしてたけど。それでも自分の周りの堅実な人たちよりはこの家の方が近いなって思っちゃう。

この人かわいい奥さんもいて、家も買って、子どももいて、これだけ見ると安定してるのに、それでも世の中に対する呪詛は消えないのが面白い。実際、自分もリア充じゃないかみたいな批判はされてるらしいんだけど、そういう問題じゃないんだよね。
リア充ってのはステータスで決まるんじゃなく気質だと思ってるので、もうどうしようもないんだよ…。わかるわかる…。
若いうちにスポーツバーで男女混合でウェイウェイしたり合コンしないと一生こじらせたままになるし、合コンを楽しめる性格になるにはそもそも小さい頃からの女の子との接し方が大事だし、30過ぎて軌道に乗った所で取り返せるものではないからね…

とにかくひねくれた人、こじらせた人は楽しめる漫画だと思うのでオススメです。もっと前の作品の、「僕の小規模な失敗」もひたすら陰の道を歩いているような感じで学生時代にマジョリティでいられなかった人には刺さると思う…