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微熱

好きなものを好きだと表明することは簡単だ。

俺はヴィジュアル系が好きで、小学生の頃ラルク黒夢SOPHIAと出会ってから今に至るまで聞く音楽の大半はヴィジュアル系だった。

ヴィジュアル系の中にはサブジャンルがいくつもあるけれど、そんな括りに関わらず、死にたくなる気持ちに寄り添う曲、気分を上げる曲、ボーッとしながら聴きたい曲、色んな気持ちを内包するヴィジュアル系というジャンルが自分にはとてもしっくりくる。

どれだけ明るい曲を演奏しても、ファンを含め全体を見るとどこか歪で危うさを感じるところも好きだ。

これから自分のライフスタイルがどれだけ変わっても、ヴィジュアル系というものについて興味がなくなることはおそらく無いし、間違いなくずっと聞き続ける。


でもどれだけ自分が好きだと思っても、自分の人生でこれ以上好きになるものがないと思っても、その熱意は決してバンギャルという人種には勝てないと思う。

もちろんお金の使いっぷりだったり遠征する行動力だったりそういう面でも熱の違いを感じるんだけど。

何より好きだという気持ちが一番強く現れる瞬間というのは、好きだと言う時よりも、嫌いだ、憎い、悲しいという時なんだなって、Twitterなんかで感情をあらわにしている人を見ると思ってしまう。

本命バンドマンに対する失望や怒り、解散してしまってもそのバンドの事ばかり考える執着、そういう場面を見てしまうと一種の疎外感を味わうくらい。

好きでいるフリはできても、嫌いなフリや憎いフリをするのは多分難しくて、そこで本当にその人が好きかどうかがわかってしまうと思う。

俺はそこまでの感情を特定のバンドやバンドマンに抱いたことはなかったな。生まれ持った性格なのか、異性に対する目線と同性に対する目線の違いなのかわからないけれど。当人達にとっては辛いのだろうけれど、少し羨ましい。