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ロードムービー

見たい映画

イントゥ・ザ・ワイルド

・春にして君を想う

・コールド・フィーバー

・憂鬱な楽園

モーターサイクル・ダイアリーズ

 

シネマヴェーラで特集している、ロードムービーの世界で取り上げているものの中で気になったもの。

ロードムービーって割と好き。

現状に不満があるとか、殺された肉親の復讐とか、自分探しとか旅に出る動機は様々だけれど、多くのものに共通するのが、単なる旅ではなく喪失とか補完に関する物語であることだと思ってて。

その点、特に切実な悩みもないはずなのにいつも現状に怯え、焦燥感に駆られ、憂鬱な気分から解放されたい、現状を変えたいと思っている自分にとってある種の救いに見えるのかもしれない。

あとどの映画も景色がとても美しいこと。そしてどこか淡さとか儚さを感じる作品が多いことも。欠けている何かを埋めることができてもできなくても余韻に浸れる結末なんだよね。大抵。

 

自分探しの旅って昔あまり好きじゃなかったというか、小馬鹿にしていた部分があった。自分自身は間違いなくここにいるのにわざわざ遠くに行ってまで自分の内面を見つめる必要性がわからなかったし、むしろ軽薄でミーハーな行為だなと思ってた。

でもじゃあ自分はどうしてたかというと机の前に座ってずっとPCと向かい合ってたわけで、得られたものといえば歪んだ思考とすぐに消えてなくなってしまうようなネット上のコミュニケーションくらいのもので、当時はそれでも楽しかったつもりだったけれど今にして思うと無益な時間で。

2ちゃんねらーの典型的な悪いところで、自分でやりもしない事を頭でっかちに批判するというね。身近なところでも何か新しい経験とか刺激を取り入れれば何か変わるかもしれないのにね。

自分探し系のロードムービーを見ると、なんかそんな反省をしてしまう。反省する割に腰が重いのは今も変わらないのだけども。

 

シェルタリング・スカイって映画が特に好き。ロードムービーにしては破滅的で無常観の強い話なのだけど。

積極的に目的を持って旅をするというより、心許無く彷徨うという印象。愛情を求めても得られない空虚さとか埋められない孤独感とかがモロッコの砂漠の風景と相まって見てるこちらの精神を蝕んでくるというか笑

 

俺がライブにあまり行かないのは行っても現実を忘れることができないしライブに集中できないので存分に楽しむことができないからだって事をどっかで書いた気がする。

一人旅もそうで、帰ってからのことを考えてしまうし、目の前にあるものに集中できないんだよな。ちょっと要素は違うけど知らない店に入るの尻込みしてしまうし旅の醍醐味を味わう前に精神的に疲れてしまうし。感動とか知らない土地を見ることへのワクワク感とかそういうものが薄くて何となくぼんやり歩いてキョロキョロしたままホテルに戻っちゃう感覚。すごくもったいないなと思うんだけど。

だから旅に出ることで良い結果であれ悪い結果であれ何らかのレスポンスがあるロードムービーを、自分が得られないものの疑似体験という意味もあって見てるのかなってふと思っちゃった。

 

いつも以上にとりとめのない話。